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2017年7月 7日 (金)

百鬼夜行とテンペスト


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室野睦未《百鬼夜行》

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山下祐樹《テンペスト》


室野睦未《百鬼夜行》と山下祐樹《テンペスト》を比較する。横と縦。曲線と直線。赤茶と緑青。龍鬼と髑髏、月と格子と十字架。集合と離散。内に向かうと外に向かう。ともに抽象的な世界の一部に具体的、現実的空間が置かれている。互いの基調色が表現されているが、ともに素地は黒であり、墨が使われている。油絵の具の使用は限られており、その他の色絵具が多用されている。飛沫が多用されているか、水彩絵の具を溶かさずに塗り付ける技法の差こそあれ、大胆な着色であることに変わりはない。この二つの絵画は空想的な側面に支配される中、主に使われている彩色の素材が油絵の具ではないハイブリッドの混合合成型の点は共通している。余談ながら、ともに実質上の制作期間が数日以内であり、一気呵成感が否めない。一見全く異なる絵画であり、世界観も異なるが、作者の内面性や思考がそれぞれの方法に基づいて描かれていることは通底している。次なる絵画の展開が予想できないことも同じなのかも知れない。私自身がそうであるように。


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