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2017年3月

2017年3月18日 (土)

走ると描く


明日は10km走るが、その前に今宵は50号の絵を描き始める。立ち寄ったファーストフード店には鏡があり、構図の下書きをする上で参考になった。セルフデッサンがキャンバスに届くことはないだろう。その後、スポーツ公園のランニングコースを少し走った。




Photo



















詩と春の記憶

数年前の記憶。
YAMASHITA YUKI《Gedichte von Rilke. Frühling von Nietzsche.》Im Restaurant Sens & Saveurs des Tokio-Marunouchi-Gebäudes
山下祐樹《リルケの詩 ニーチェの春》。丸ビルのサンス・エ・サヴール にて。

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ブラームス交響曲第1番と歓喜院聖天堂

ブラームス交響曲第1番。ハンス・フォン・ビューローはこの曲を「ベートーヴェンの交響曲第10番」と呼んだ。着想から完成までに20年を超える歳月を要した労作。20代前半のブラームスはベートーヴェンの9つの交響曲を意識する余り筆が進まず、自らの技量を高めながら、ようやく完成に漕ぎ着けた時には40代になっていた。ベートーヴェンが主題とした「暗から明へ」を引き継ぎ、その20年間の暗から明への戦いをそのままに交響曲第1番の曲想へと反映させたようにも思える。深刻な戦いを幕開けとする第1楽章。暗闇の中で虎視眈々と明るみを目指す第2楽章。穏やかさと明るさを行き来しながら一歩踏み出そうとする第3楽章。ようやく辿り着いた明るみと達成感、そして歓喜の第4楽章。この最終楽章にはベートーヴェンの第九にある歓喜の歌に似た旋律が表に出た時に、誰しもが暗から明への到達を感じることができる。実は歓喜の歌の旋律は第3楽章の一部にも表れている。この部分は歓喜に至る前の憧れのように思われ、ブラームスはあえてこの2つの部分にベートーヴェンを引用し、自らの立ち位置をほのかに表明したと言うこともできる。私は時あるごとにブラームスのこの交響曲と共に、仕事や日常、絵画や哲学を超えて暗から明への経過を意識しているように思う。国宝「歓喜院聖天堂」の江戸時代半ばの創建時も、平成の大修理においても、困難な状況から完成に向けた努力はブラームス交響曲第1番に比喩できる。創建時に20年を超える歳月を要した聖天堂建立の奇跡と、平成時代となり保存修理の必要性が高まり、工事が実現し完了するまでの20年を超える歳月から見出された奇跡の再現は、ブラームスが挑んだ困難な戦いと偶然ながら似ている。また、ブラームスにとってのベートーヴェンのように、創建時の棟梁である林兵庫正清・正信や彫刻棟梁の石原吟八郎も日光東照宮などの霊廟建築を意識し、荘厳な構造と極彩色彫刻の完成へと至らしめた。暗から明へ、一つ一つの積み重ねにより到達する高み。人間が生きる時間は有限であるが、積み重ねた努力は生きたことの証となり、未来の人間の心を揺り動かす。

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大衆食堂の希望


歓喜院聖天堂で社寺建築の専門家に解説するという緊張感のある仕事を終えて、昼食に向かった先は我が奈良地区にある「たつみ食堂」。この店の若旦那は奈良保育園、奈良小学校、奈良中学校の同級生。親子で切り盛りしている店内は、大衆食堂という名そのままに内装も雰囲気も一昔前にタイムスリップさせてくれる。ストーブとやかんと猫。昼間からチューハイを飲み、麻婆丼を食べる人生の上がり感を放つ古老たち。私はラーメンを食べた。450円。同級生の母から「相変わらず食が細いね。がっつり食べなきゃだめだよ」と言われる。田舎にある小さな大衆食堂。この店を継いだ彼こそが地域の希望なのだと思う。彼が作ったラーメンの味は最高だった。


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オリーブ畑でつかまえて

新作「オリーブ畑でつかまえて」。「妻沼産オリーブとロハス」というテーマで書きました。修論の一部を織り交ぜながら。荻野吟子。吟子桜の咲く季節へ。数年前に吟子の調査で訪れた北海道せたな町。北風吹きすさび、まだ春は遠いことだろう。

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アダージョ

無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番アダージョ
画家の人生や精神的状況と描く主題や志向に差異があってもよい。愉悦ある旅路には暗澹たる本を持ち。それでも喜びの先には不安があり、暗みの先には希望があることを感じるままに。
J.S.Bach Solo Violin Sonata in G minor BWV1001

https://m.youtube.com/watch?v=LnRv8A4KWKs


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麦翁

埼玉新聞。教えて!埼玉博士。
「麦翁 権田愛三」について監修しました。

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ソナタとアダージョ

一期会春季展の報告。

《無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番シチリアーナ》F10・《無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番アダージョ》F10
明るい淡さと渋みのある不安。

ティツィアーノとヴェネツィア派展の反対側で。
ヴェネツィア・カーニバル フォトスポットにて。現地ヴェネツィアから届いた仮面やマントを身に付けることができる。写真は知人の学芸員ではなく、ヴェネツィア派展のアンバサダースタッフ。皆さんも是非カーニバル気分で。

クレインハンス氏との英語でのギャラリートーク。バッハと絵画について語る。そしてレセプションパーティー。東京都美術館のIVORYにて。やはり旗開きとは違う雰囲気。




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愛染堂の今後へ

「愛染堂」のホームページが完成しました。保存修理委員会の横田さんを中心に立ち上げ、今後の展開に向けたウェブ上の情報発信基地となります。題目の「堂染愛」と逆文字なのは愛染堂正面にある額の表記から。内容についてはアートディレクター・グラフィックデザイナーの熊谷明美さんが拙稿などを素材として取りまとめていただきました。熊谷さんは熊谷染の継承者として製作とデザインを進めています。先般の「オリーブ畑でつかまえて」のデザインや名勝「星溪園」での取り組みなど、熊谷さんと今まで度々共同で物造りや事作りをしてきました。今後も愛染堂の更なるPRを進める中で、特にデザインやアートの観点からの愛着や可能性について模索を続けていく予定です。

http://aizendo.link/about-aizenmyouou.html

 
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2017年3月 3日 (金)

吟子の桜

荻野吟子生誕の地。吟子桜。
表千家の先生と巡る。
ここで野点をしたいと語った。
暖かくなれば桜は散るが、
菜の花の絨毯が出来上がる。
吟子が生まれた頃、
この俵瀬の地には藍と桑畑が広がっていた。

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2017年3月 2日 (木)

乙女の祈り

Ave Maria! Jungfrau mild,
Erhöre einer Jungfrau Flehen,
Aus diesem Felsen starr und wild
Soll mein Gebet zu dir hinwehen.

アヴェマリア 慈悲深き乙女よ
聞き給え 乙女の祈り
荒んだ者にも汝は耳を傾け
絶望の底からも救い給う

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