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2016年4月

2016年4月10日 (日)

春への憧れ

東京新聞賞の立派なトロフィーを頂戴しました。搬出では青山征子さんの抽象画と私の絵を並べると絵と絵の波長が重なり何か良い感じに。以前に二人展をした長島弘さんの色彩鮮烈な配置の《ヘクトルとアンドロマケ》。その色相が放つ圧と熱。搬出前の最後の最後にいらしてくれたのが、ヴァイオリンの後藤典子さん。私の絵にある月とレモンの黄色に合致するような素敵なスカーフをされていました。美術展にお越しになった皆様、受賞のお祝いの言葉をくださった皆様、感謝申し上げます。そして、今回の受賞で市の美術家協会の会員に推挙されるとのお話をいただきました。これもまた感謝。これからが大変になりますが精進を続けたいと思います。とにかく、20kgもある彫塑の搬出には苦労しました。

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ブラームス《ヴァイオリン・ソナタ「雨の歌」》

ブラームス《ヴァイオリン・ソナタ「雨の歌」》からの白の彫塑。ドレスを纏い、「雨の歌」を歌う。ブラームスはこの音楽を40代半ばの時、オーストリアのヴェルター湖畔の風光明媚なペルチャッハにて作曲した。彫塑では声で音を奏でる姿であるけれども、勿論ヴァイオリンが根底にある。第1楽章、ピアノの柔らかな始まりから、ヴァイオリンが3回同じ音階を鳴らして、滑らかに下降。この穏やかさがブラームスらしい名旋律となっている。「雨の歌」の名称は第3楽章のロンド主題から作り上げた自作の歌曲に由来する。雨の歌を想起しながら、桜堤に吹く暖かな風を感じ、乙女は存在し続けている。今回は絵画でやりたかったことを潜めさせ、彫塑に委ねた。

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チェロの響き

2015年7月、文右衛門ホールでカルテットを耳にした。今回は姉妹のチェロデュオ。フライヤーのセンスが高い。フォトグラフも秀逸。音楽家や演奏家の前へ出ている感は大切。昨今では個展や展示会などの絵画のフライヤーもその要素が認識され始めている。現地にて音を耳にするか、絵を目にするか。それは共通する行為で、表現する人間は必ず存在している。その表現者がインヴィテーションしてくれるフライヤーはナルシズムを超えた意味を含んでいる。そして美しい。


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春への憧れと、ヴァイオリン・ソナタ「雨の歌」。私という名の旅。

山下祐樹《春への憧れ》F50 2016年
:「東京新聞賞」受賞作

青を潜めて、新たな方法で。
モーツァルトを思いながら。

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山下祐樹《ヴァイオリン・ソナタ「雨の歌」》 :彫刻・入選作 2016年
彫刻作品として初入選。これは絵画の《パルティータ第2番ニ短調》などの流れを汲む。ブラームスのヴァイオリン・ソナタに想いを馳せながら。そしてパルティータのシャコンヌ、その半ばに響く穏やかな光を放つ部分も忘れることはない。


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根岸家長屋門と桜。
金子兜太先生と私。



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