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2014年12月

2014年12月29日 (月)

銀座、モーツァルト《魔笛》序曲と小林秀雄の美。

銀座。好きなジングシュピール・オペラであるモーツァルト《魔笛》序曲を心の中で響かせながら。あるいは歌いながら。

千駄木に新設した文庫に小林秀雄を。全集を置くことは難しいかも知れない。そしてまた、自著の装丁は今まで黒に統一していることから、次回も同じになるのかというジレンマも所収されている。


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『小林秀雄全集』と共に

 自分から自分へのクリスマスプレゼントは『小林秀雄全集』。古本の揃えで五千円というリーズナブルな値段。「無限の価値を有している」。そう言えるまで、旅を楽しむことにしよう。

 全集に挟まれている月報には、作家の水上勉が書いたコラムが掲載されていた。共に旅に出ると小林秀雄はよく食の話をするらしい。鴨料理を食べた時の逸話や、神田の蕎麦屋で一杯を嗜む様子を撮影した写真。行きつけの店があること。知の巨人のそんな何気無い姿がとても微笑ましく思える。そして、途轍もなく格好良い。

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古典をいかに解釈するか

第9は、ベームやスクロヴァチェフスキーのように緩やかに響かせることもロマン的であるが、カラヤンやバーンスタインのように攻め切る方法のほうがベートーヴェンの抗い方に近いような気がしている。指揮者や楽団は、独自の美意識を媒介として、過去の古典作品をいかに解釈するかという問題と絶えず向き合っている。このことは、過去の絵を見て、その奥にある美を求め続けていることと然程変わらないように感じる。指揮者ならずとも、評論活動をする端くれにいながら、作品を絶えず解釈して、美の新たな一面を捉えようとする取り組みを一つのライフワークとして理解している。


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平野からピレネー山脈の中腹を

ラジオでフランソワ=グザヴィエ・ロトが指揮するN響“第9”演奏会の生中継を聴いている。ピリオド奏法で攻めているのか。音が端正にこだましている。切れ味のよい早さも全体の勢いを後押ししている。暗闇の中で響く第9を受け止める。あたかも私はピレネー山脈の中腹にいるかのようだ。空には星が瞬き、冷たい風が私の頬を擦る。それでも歓喜の響きは、間もなく最高潮へと向かい、いずれレクイエムのように響き、ユニゾンの旋律がなだらかなパッセージを描く。私の思考を癒し、奮い立たせる音楽は、どのようなコーダを迎えるのだろうか。

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生物多様性保護に取り組んだ

熊谷入りして、一年目の仕事。その一端が県立図書館に配架されていて、仄かな感動を覚えた。僕を育ててくれたムサシトミヨ。ありがとう。



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2014年12月20日 (土)

ロマン派から

作家、平野啓一郎さんにフランス勲章シュヴァリエが贈られた。
『葬送』と共に、恐れ多くも。
雨が降っている。
ショパンの響きと共に。ピアノ協奏曲第1番。
私の新たな小説に向けて。



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2014年12月19日 (金)

熊谷染から始まる物語

埼玉新聞の投稿欄。私のような若輩者の記事を91歳の方が待ち焦がれている。本当ありがたいこと。受け入れ態勢にも感謝。


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2014年12月11日 (木)

永遠の価値

星溪園の晩秋あるいは初冬。一年は巡り、留まることを知らない。長らく留まってほしいと願うことも、早く過ぎ去ってほしいと願うことも、人間が過ごす有限の時間の中では刹那に近い。ただ、そこにある瞬間瞬間を受け止めよう。無視することなく、または拡大解釈することなく、素直に受け止めよう。次につながる一つの瞬間が、永遠にあってほしいと思うくらいに、向き合う必要がある。一瞬が永遠たるに相応しい価値があると捉えることができるまで、挑む。力みすぎずして、取り組む。死はいつか訪れる。その時まで、永遠に向き合いたい何かを見出すことができたのなら、幸いなのだろう。



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